水盛遣り方（みずもりやりかた）工事

旧今市市街地で始まった新築工事。今日は水盛遣方という工事を行いました。高さや平面位置など、工事の基準となるものを設定する工事で、とても重要なものです。建物の正確な位置決めはもちろん、基準となる地面の高さを確定させたり、それによってアプローチの高さなどが決まってしまいますので、設計上も経験を必要とする大事な工事なんですよ。

たとえば、玄関に至る階段が不自然に高すぎて使いずらかったり、またまたあるいは、地面のトータル高さの計画が徹底されていないために建物の周囲が降雨のたびに水たまりになってしまったり・・・。全ては、この開始段階までに、状況把握をしたうえで適切に高さ設定ができるかどうかで決まってしまうのです。

今回の現場は変形の敷地に複雑な形状の建物ですので、きちんと図面通りに収まっているか、確認するためにも遅くまで立ち会って細かい指示や監督をしたのでした。