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2011-04-19

立ち上がりコンクリート打設

一日遅れの現場報告となってしましました。

昨日は、珍しく一日で三つの現場(今回報告の日光市の現場、瓦を被災して雨漏りに悩む屋根を改修する市貝町のお宅、水たまりの悩みを外構工事で解決したい鹿沼市のお宅)を回ったのでした。

今回の震災では、栃木県内の建物も大なり小なりの被害を受けました。本当に心が痛みます。建築技術者の一人として、改めて考えることも多々あります。知識の限りの誠意を尽くして仕事にまい進していきたいと思っています。

さて、東照宮へ向かう目抜き通りにある『君島理容』さんの店舗併用住宅。昨日の朝から立ち上がり基礎のコンクリート打設を行いました。

基礎工事

真っ赤なアームを伸ばしている特殊な自動車。コンクリートポンプ車と言います。コンクリートミキサー車からいったんポンプ車にコンクリートを流し込み、そこからコンクリートを打設したい場所まで長いアームを自在に伸ばして流し込むという訳です。

基礎工事

コンクリートミキサー車を運転してきた方が、コンクリートをポンプ車に入れていきます。ポンプ車のコンクリート受け口に向かって、常にコンクリートを満たすように調節しながら操作をしていくのです。作業時間は約一時間。その間、コンクリート受け口から目を離すことなくにらめっこです。

基礎工事

さて、ポンプ車の先端では、基礎工事会社の社長である池田さんが自らポンプを操作しながらコンクリートを流し込んでいきます。青い服を着た青年がすぐそのあとに『バイブレーター』をかけていきます。棒が振動しながら回転し、コンクリートが隙間なく隅々まで行き渡るようにする重要な作業です。そのあとからもう一人の人が『かなづち』と『こて』を持って追いかけます。『かなづち』でコンクリートを流し込んだ型枠の側面をたたいて、さらに隙間なく行き渡るようにしながら、コンクリートの表面を平らに押し付けて形を整えていくのです。こういう地道で労力のいる作業を約一時間かけて行うのです。

基礎工事

基礎の傍らに積み上げられた袋『基礎レベラー』と言って、基礎の高さを正確かつ平らに最終仕上げするための、特殊なモルタルです。柄杓ですくって流し込んで、基礎の上側を正確に平らに均していくのです。コンクリートの打設工事が終わってからの作業になります。

基礎工事

正確に平らに仕上げるための道具の一つです。打設したコンクリートに差し込んで、均す高さにビスの頭を合わせます。ビス回しをして調整できるというアイデア物ですね。これで私が要求している精度(±3ミリ以下)に仕上げるのです。これも根気のいる地道な作業です。

基礎工事

もっと長い時間、現場に張り付いていたかったのですが、次の目的地へ向かうべく、任せて安心の池田社長率いるアイケイデイさんにお任せして、現場を後にしたのでした。

基礎工事