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2009-03-23

照明計画について

住宅の照明については、以前に白熱灯の魅力と国の方針による今後の転換についてのコラムを書かせていただきました。

住宅の照明に高い演出生を求める計画においても、蛍光灯が主流になりつつあるのは省エネの観点からやむを得ない事と思われます。

それに関連して先日、照明器具メーカーにおける最新の開発動向を知る事を目的の一つにして、大光電機主催の照明セミナーに参加してきました。

照明計画

蛍光灯やLEDランプが省エネになるという根拠は以下の通り。

同等の明るさの器具別電気代の比較(毎日1時間点灯を1年間続けた場合)

白熱灯60W:430円
蛍光灯12W:100円
LED 8W: 60円

演色という事については、最近は電球色の蛍光灯というのも多くなってきており、色味もかなり良くはなっています。

ただし、蛍光灯の最大の欠点は調光出来ない、ということに尽きます。実は、調光できる蛍光灯も開発されてはいるのですが、性能が著しく劣るのです。

照明計画

蛍光灯は、最低でも見た目に50%程度までにしか光を落とす事ができないのです。その最低の明るさにおとした光は、相変わらず眩しい光でして、白熱灯の自然で繊細な光と比べる事ができないほどです。

ところで調光装置で減光させた白熱灯は、もちろんそれで電気代を節約できますが、良い事はそれだけではありません。電球の寿命も伸びるのです。

たとえば60%の明るさに落としただけでも電球の寿命が7倍にも延びるのです。そしてもっともっと光を落とせば、何万時間にも寿命が延びるんです。この事は建築の設計者を含めても、一般的にはあまり知られていません。そういう事を知っていて応用すれば、白熱灯も省エネ時代に即した効果的利用方法がまだまだあることが分かるでしょう。

以上の事から今後の住宅における照明計画のあり方が見えてきます。すなわち、絶対的な明るさが必要な主照明は蛍光灯(もちろん、電球色!)を使いつつ、場所や用途に応じて補助的に調光装置を併用した形で白熱灯を利用する、というものです。

補助的利用の、もう一つの照明器具がLEDです。

先ほど示した明るさと電気代の比較で示したとおりですから、将来はメインになるかもしれませんが、なにしろ器具代がまだまだ高価ですから、当面は補助的な利用しか望めないでしょう。

蛍光灯以上に演色性では劣るようです。セミナーの講師自ら、イケメン(^^)の顔を照らして見せてくれましたが、LDEで照らされ顔は、見事に青ざめて病的でした。

照明計画

しかし、これまた高額ではありますが、高演色型のLEDも開発されており、それで照らした顔はとても自然でしたね(上の写真がそうです)

ところで今回参加したセミナーは、照明計画のお手本だけではなく、多くの失敗例とその理由の解説もあり、とても勉強になるセミナーでした。

照明計画

もっとも、

一つの部屋の真ん中に一つの照明器具だけを設置。住宅用のカタログを見て、10帖なら10帖用。それで煌々と部屋の隅々まで照らす。それ以上の事は一切考えない。

という設計をすれは、それはそれで失敗のしようがありませんが・・・。