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2017-11-02

霜月 最初の日は気密測定

11月最初の日は、渡辺建築工房恒例の「骨組み段階での気密測定」です。今回は屋根なりにグラスウール吹込み断熱。タルキ下に施工したバックアップ用合板にて気密処理をしようというチャレンジです。ちょっと専門的な表現ばかりで恐縮ですが、外壁合板気密工法の応用版です。

 

大工さん、気密テープとコーキングと吹付け発泡ウレタン材を適材適所に屈指して頑張ってくれました。初の試みでしたが、これで気密が出ないはずは・・・という意気込みです。

 

人工的に風を起こす機械と、建物内外の気圧差を測定するセンサーを設置して、いよいよ開始。数値が悪ければ、漏れの箇所を探して気密処理をする、という作業が待っています。骨組み段階で測定を行う理由は、まさにそこにあります。みんなで気密測定の様子を固唾を呑んで見守ります。

 

最初の測定で出てきたデータは・・・。なんと、一発で0.38cm2/m2。渡辺建築工房では、新築の際の合格判定は1cm2/m2以下。(目標は0.5cm2/m2に近い事)ですので、目標を大きく上回る素晴らしい数値が出ました!小曾根大工さんと篠原大工さん、気密処理に慣れているとはいえ拍手喝采ですね。

 

小曾根大工さん、無事に気密測定が終わり鉋(かんな)がけをしています。ヒノキの香りプンプン、いいですね。

 

今どきの木造新築住宅では、現場でこういう光景が見られるのは、かなり珍しいでしょうね。

 

外は、何やら材木屋さんのような佇まい(笑)

 

外壁下地の透湿防水シートが張り終わり、これから外胴縁と呼ばれる通気用の木材を施工しているところなのでした。