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2018-05-27

4月に建て方・上棟したお宅の進捗状況ダイジェスト

建て方上棟から二日後、まだ屋根防水工事をする直前の、屋根の野地板の様子。無垢の杉板が造る構造美!とでも申しましょうか、とても大好きな景色です。長くは見られないのが本当に残念ですが・・・。

 

構造強度を担う筋交い(すじかい)の様子。今回の建物から新しく採用した制振構造の金物を使いました。一定数の金物をバランスよく配置することで、揺れを半減し、繰り返しの強振動に対して耐力を保持する効果が期待できるという優れものです。昨年の10月から発売されたばかりで、私がその存在と効果を詳細に知り得たのが今年の3月下旬でしたので、今回の建物からの標準採用とさせていただくことに致しました。

 

DIT制振筋かい金物。定価で1個当たり8,000円(消費税別)もします。これを1階に20~24個設置します。一般的な金物と比較すると、いかに高価であるか驚くかもしれませんが、施工の簡便さと費用対効果を考えると画期的でして、自分の家なら迷わず利用したいとの思いから標準採用とすることに致しました。

 

ガルバリウム鋼板、銀黒色の屋根。雪止め金物が美しい。

 

建物の木造骨組みと気密処理工事が終了したら、気密測定です。恒例の、工事中の測定。測定器を作動させると、機密漏れの箇所が特定できます。大工さんと一緒に全体の漏れ箇所を処理してまわり、独自の規定を大きく上回る結果を出すことができました。

 

外壁の様子。樹脂サッシと、左官塗りの下地工事を終了したところの様子。

 

前回の建物から採用の熱交換換気システム。特殊な熱交換素子を採用することで、熱と湿度は交換するが、臭いは全く移動させないので、トイレもセントラルで換気ができるという優れもの。

 

天井の下地組みが進んでいます。電気や設備工事も同時進行で、高気密・高断熱住宅ですから、細かな納まりと施工順序の調整が大切となります。

 

 

2階屋根部分。勾配屋根なりの天井となりますので、断熱工事前の電気配線工事や換気ダクトの施工が必要です。断熱材に覆われるダクトですが、熱効率確保と無結露を確実にするため、断熱かぶり厚さを充分確保するよう、細かにルートを確認し、やり直しをお願いしたところもありました。

 

そうして行われたグラスウールの吹込み断熱工事。断熱工事専門会社による施工です。厚さ400mm!

 

壁の断熱材も施工されました。こちらは大工さんによる工事。大工さんは佐藤大工さんです。

 

床材の施工が始まりました。久々の、檜(ひのき)の無垢材です。とても綺麗ですね。保護のため、施工したらすみやかに養生しますので、全体が見られるのは、ずっと先のクリーニング時となります。