木の家づくり日記

ナラ無垢板フローリング

施工中のお宅の1階床は、玄関ホールから居間にかけてナラ無垢材を使用します。
厚みが15ミリで巾が10センチ程度、そして長さが182センチの無垢板を施工しますので、
施工には、とても手間がかかります。

ナラ床無垢板材の施工

厚さが12ミリの構造用合板を下貼りした上に、
ウレタン系ボンドを併用して丁寧に釘止めしていきます。

無塗装板ですので、艶がなく白けた感じに見えますね。
完成引渡しの直前に、オイルフィニッシュ仕上げをします。
すると、色濃く艶々とした濡れ色になります。

ウレタン塗装品などを使用しないで無塗装品にオイル仕上げをお薦めする理由は、
スリッパを履かない生活を前提にしているからです。

もちろん、真冬にスリッパ無しでも足が寒くない家だから出来ることなのですが・・・。

ウレタンやニスで仕上げると、目をつぶれば感触はプラスチックと同じです。
ウレタンやニスで仕上げなければ、木材の吸湿性を止めないので、とても快適です。

特に風呂上りなどでの素足の快適さは、ウレタン塗装品では絶対に味わえません。

ならムク材の施工

工事中、しばらくの間は、傷がつかないように養生されるので、
端のほうで少し見えるだけで、殆ど見えなくなります。

次に全体が見えるのは、完成してクリーニングした直後です。
皆さんも完成見学会で、無垢板の快適さを体感してみてください。

2009-09-30 | Posted in 木の家づくり日記Comments Closed 

 

造作材の加工

大工さんが鴨居や敷居などの造作材を加工しています。

造作材の加工風景

手元をよく見ると、加工機械の行く先には溝が1本しかありませんが、
機械が過ぎた方には溝が2本あります。

造作材の加工風景詳細

このように造作材を大工さんが加工するような光景は、
最近は殆ど見られなくなったように思います。

鴨居

杉板の木目が美しい鴨居が完成しました。


25日(金) 解体建物の再利用・・・思い出の上がり框

建て替えをする前の建物に使っていた框を再利用します。
前の建物を建築する際に、ご兄弟で山から切り出した思い出の一品なのだそうです。

寝室の畳コーナー12センチだけ登るところに、丁寧に取り付けました。

桜の框

写真の通り、大工さんに、きれいに削り直してもらいました。

よく見ると、古い釘の跡が残ってしまっています。
これをなくすまで削ると、材木の寸法が小さくなってしまいます。
従って、塗装する過程で目立たなく補修する事にしました。

桜の框詳細

建て主さんも、美しく変身して蘇った框を見て大満足です。

2009-09-28 | Posted in 木の家づくり日記Comments Closed 

 

屋根のデザイン ・・・ 破風(はふ)

屋根のデザイン(見た目の印象)を決定付ける要素として、
屋根材そのものはもちろんの事ですが、
屋根側面の厚みの部分である「破風(はふ)」があります。

今回の建物では、「和風モダン」的な瓦屋根を
重厚かつ伝統的に見せたいという意図を持って設計しました。

屋根の妻側詳細

破風の詳細です。

まず、通常サイズの母屋(もや)を隠すのに充分な厚みを持たせました。
瓦屋根葺きに軒の出が約1メートルありますから、
垂木のサイズも45ミリ×105ミリという大きなサイズです。

従って、破風の厚みもかなりあり、見た目に単調にならないよう二段破風としました。
この破風を、艶消しかつ、やや濃い目の銀色ガルバリウム鋼板で覆いました。

屋根の妻側詳細

角度を変えて見ます。構造上の理由で大きい母屋については、あえて見せます。
浸透性の保護塗装仕上げとし、先端の小口部分はガルバリウム鋼板で覆いました。

破風廻り詳細

狙った以上に効果的に、重厚な蔵のイメージの屋根を表現できたと思います。
建て主さんも「外観は100点ですね。」と喜んでくださっています。

屋根の妻側遠景

2009-09-22 | Posted in 木の家づくり日記Comments Closed 

 

夏を涼しく過ごす工夫

ついつい忙しさに流されて更新が滞りがちです。
という訳で「日記」であるにもかかわらず二日前の報告です。

グリーンチェーン推進ネットワークという会の勉強会があり、
18日の金曜日は、埼玉県の熊谷市まで行ってきました。

エアコンの使用量を最小限にするために、
建築や植栽に工夫を凝らした建物の見学会です。

写真の建物なのですが、南側の植栽が見事ですね。

夏を涼しく過ごす工夫

蔓性の植物で1階の窓を覆っているのがお分かりでしょうか?

下の写真ですが、内部から見るとこんな感じです。緑がガラス全面を覆っています。
物理的に輻射熱を下げているのは分かりますが、見た目にも涼しげですし魅力的ですよね。

夏を涼しく過ごす工夫

この建物、日本一の熱暑で有名な熊谷市にあってエアコン無しを目指しています。
実際、エアコンは設置されていなくても、今年の夏を快適な環境に維持できたそうです。

網戸の付いた框の鎧戸を設置して夜は自然の空気を循環させるなど、
なるほどと思う工夫も施してあり、参考になることが多くありました。

ただし、地下水を外壁内部に循環させるなどの機械的な手法も取り入れています。
さすがに熊谷市で全く機械に頼らずに快適な涼しさを得る、というのは無理なのでしょうか。

夏を涼しく過ごす工夫

建物見学と講義の後は、庭で意見交換会を行いました。
参加していたのは、大手住宅メーカーやディベロッパーの開発担当者、
それに住宅建築省エネルギー機構の職員など、そうそうたる顔ぶれでした。 

涼しい工夫のみならずデザイン的にも優れた建物を拝見し、沢山のヒントを得ましたので、
早速、計画中の建物から生かすことにしました。半日を費やして行った甲斐がありました。

2009-09-20 | Posted in 木の家づくり日記Comments Closed 

 

ユニットバスの工夫

ユニットバスは、言わずと知れた既製品ですから、
そこにどんな工夫が必要か?などと思うことでしょう。

今回は、大きな工夫を二つほど紹介したいと思います。

一つ目は窓です。壁の中央ではなく、端に寄っています。
しかも、横長の引き違いではなく、縦長の上げ下げ窓です。

ユニットバスの窓

そのようにした理由と目的は、格子で囲まれた中庭を眺めたい事。
それに日光杉並木街道と青い空を眺めながら昼風呂に入れる事。

また風呂のすぐ外に設置する温水器が視界に入らないようにすることなどです。

以上の効果については、実際の見学会で是非、体感してほしいと思います。

もう一つの工夫は、下の写真で鏡の左横の化粧棚です。

ユニットバスの洗面台

たいていの方は、見ても何がどう違うのか分からないと思います。

実は、通常よりも20cmほど低い位置に取り付けたのです。

2段あるうちの下の段は、鏡よりも低いですよね。
こうする事で、座った状態から中腰にしにならなくても、
シャンプーなど置いたものを楽に手にとる事ができるという訳です。

建て主さんの要望ですが、なるほど、これは良いと思いました。

ちなみに施工業者さんは、見慣れない高さで非常に違和感を感じるということでした。
何が常識なのかと考えさせられます。なかなか面白いですね。

2009-09-15 | Posted in 木の家づくり日記Comments Closed 

 

大工さん

久々の更新となってしまいました。
現場の南側外観です。少しずつ進行しています。
外壁が左官工事なので、木工事が終わる頃にならないと進めません。

外観

右の方に丸い窓が見えます。
これは、和室の窓です。和室の木工事も進んできました。

ところで下の写真ですが、左の方に遠慮がちに「写ってしまった」人がいます。

和室

わが社のホープの大工さんです。
「気は優しくて力持ち」を地でいく真面目人間です。
もちろん、腕も確かですよ。

大工

2009-09-13 | Posted in 木の家づくり日記Comments Closed