toggle
2008-04-24

階段手摺はユニークなロートアイアン

玄関を入って真正面が階段。こういうとき、階段自体が見栄えするような、お洒落な階段にしたいですよね。

写真は、あるお宅で、玄関ドアを開けた真正面に計画した階段です。

kaidantesuri

こちらのお宅では、ペットの亀をとても可愛がられているので、このようなロートアイアンによる手摺のデザインを提案してみました。とても気に入っていただき、近所のアイアン工場で製作して取り付けました。

製作・取付けに当たり、特に注意したのは、持ったときの安定感と安全性です。

実は、製作途中の段階で、長方形の断面材で作りかけた手摺部分(手を握る部分)を、顔をぶつけたりしても安全なように丸いものに変更しました。せっかく作ってもらった後で、アイアン工場の方には申し訳なかったのですが、作り直す手間と材料代を出すからとなだめて作り直してもらいました。

この経緯は建て主さんにもお話していません。大まかなスケッチで打合せをし、細かいところは任せていただくようにしていたので、余計なことは言いませんでした。私の財布は傷みましたが、後々のことを考えて、安全性に配慮した自信の持てる手摺を納品できたので満足です。

見た目の効果は抜群!初めてのお客さんは、必ず驚くそうです。

※ 最近、階段を鉄骨でシャープに作る例を良く見かけますね。しかも、例えば脇や下の角が鋭利に出来ていて、子供が額などをぶつけたら? ・ ・ ・  などと考え込んでしまうようなのを見かけます。怖いです。所詮、住まいは見せ物(商売用の建物)などではないのですし、設計者は、もう少し「安全」という事を考えるようにしたいものです。