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2008-04-20

リビングの窓は外を見る額縁です

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写真は我が家のリビングルーム東側の窓です。雪が降った日に撮影したものです。

外の景色を「鑑賞」するために、効果的に考えたこのような窓を「ピクチャーウィンドウ」と呼ぶ事があります。窓そのものを、額縁に見立てているわけですね。

腰高(こしだか、と読む。床から窓の下までの高さの事)は50センチです。何故そんなに低いのかというと、我が家のリビングは床にベタンと腰掛ける「床座」を基本にしているからです。一般的な洋室のように、腰高が90センチもしくはそれ以上あったのでは、まったくの「スケール・アウト」という訳です。外がまともに見えない(空だけが見える)ので、圧迫感があります。

ところで、英語圏では窓の事をウィンドウと呼ぶことで分かるように、「風が通る戸」という意味があります。一方、日本語の「窓」の語源は「間戸」で、「柱と柱の間の戸」という意味です。

以下に、今まで設計・施工してきた「ピクチャーウィンドウ」の例の一部をご紹介します。

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上の写真は、日光市鬼怒川温泉大原に新築したお宅の窓で、2階の洋室にあります。

この部屋は、美しい広葉樹の森に隣接しているので、そちらを借景として楽しんでいただいています。

ベッドを置くための洋室で、しかも2階ですから腰高は90センチあります。

サッシは「横すべり出し」というタイプで、下のレバーを捻って押し出して開く窓です。

次の写真は、日光市小林に新築したお宅の窓で、2階のリビングルームにあります。

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窓の下のカウンターは、書き物などができる机として計画しました。

美しい田園風景を眺めていると、ゆったりとした気分になりますね。

ちなみにサッシは、「たてすべり出し」というタイプで、この場合は、右側のレバーを捻って外に押し出して開く窓です。